アリタリア、伊系2社と統合へ-規模拡大や競争力向上めざす

  • 2012年1月31日

 アリタリア-イタリア航空(AZ)はこのほど、イタリア系航空会社のブルーパノラマ航空(BV)とウィンドジェット(IV)の2社と経営統合について覚書を交わした。BVはイタリア第4位の航空会社で、IVは国内線のシェアが6位のLCC。AZでは事業規模の拡大、競争力の向上が目的とし、BVは路線網やターゲット層、IVは地域需要の取り込み、路線網、保有機材の点でAZと補完的な関係にあると説明している。

 BVは1998年設立でローマのフィウミチーノ空港とミラノのマルペンサ空港を拠点として定期便とチャーター便を運航。長距離国際線は「ブルーパノラマ」ブランド、中短距離線は「ブルーエクスプレス」ブランドを使用している。2011年には、12機のボーイング製機材で約200万人を運んだ。

 一方、IVは2003年設立で、カターニア、パレルモ、リミニを拠点として12機のエアバス製機材で定期便を運航。2011年の旅客数は280万人であった。