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年末年始、海外旅行人数は4.7%増に、国内も増加-JTB調査

  • 2011年12月4日

 ジェイティービー(JTB)の旅行動向調査によると、年末年始(2011年12月23日~2012年1月3日)に旅行に出かける人は前年比1.5%増の3008万4000人となる見通しだ。海外旅行は4.7%増の59万6000人、国内旅行は1.4%増の2948万8000人で、国内、海外ともに前年を上回った。

 2010年から2011年にかけては、国内、海外ともに4年ぶりにプラス推移しており、その数値からさらに伸びることとなる。JTBでは、今年の年末年始は連続休暇としては短く、長期の旅行には向かない日並びであるものの、12月23日からのクリスマス3連休や、1月7日から9日までの3連休を活用して旅行する人が増えるという。

 また、海外旅行はアジアやグアム、サイパンへの旅行者が前年を上回る見込みで、ヨーロッパへの旅行者は12月23日や24日に出発し年内に帰国する人が多い傾向がある。旅行人数だけでなく、消費額や平均費用、平均旅行日数なども、すべて前年を上回っている。一方、国内旅行では、クリスマス3連休は夜景やイルミネーションを楽しめる都市やテーマパークが人気で、今年はさらに温泉や北海道、沖縄などのリゾートの予約も好調だという。

 海外旅行の総消費額は5.6%増の1220億円で、旅行者1人あたりの費用は0.8%増の20万4700円となる見込み。また、出発日は12月29日と30日が最も多いが、1月3日までラッシュが続くという。方面別では、タイと北米、大洋州など以外はすべて前年を上回った。特に、シンガポールが14.3%増、台湾が13.5%増、香港が12.9%増、中国が12.8%増となっており、アジア方面が好調だった。

 国内旅行の消費額も3.2%増の9348億円とプラス推移し、1人あたりの費用は1.8%増の3万1700円との予想だ。また、出発日のピークは12月30日、31日で、帰着日は1月2日、3日となっている。2泊3日、3泊4日の旅行は減少しているが、4泊5日や8泊以上といった旅行を予定している人も増えているため、平均日数が前年より伸びたようだ。

 なお、調査は11月4日から16日までの期間に、全国200地点で15歳から79歳までの男女1200人を対象に調査を実施し、業界動向も踏まえ推計した。