カンタス、日本路線拡充に意欲-周遊の強み生かして販売強化
カンタス航空(QF)日本地区営業本部長の新谷重則氏はこのほど本誌のインタビューに応じ、日本支社としては「基本的に座席供給量の拡大を希望している」と語った。震災後の需要動向を受けて機材を小型化していたが、ボーイングB747型機での運航回数を週6便に増加。今後の供給増についても、「B747型機のデイリー化も含めて話しているところ」。ただし、路線開設、増便などの具体的な可能性については、「我々の希望するものはもちろんあるが、全体的なプランの中で決定される」と明言を避けた。
羽田路線については本社サイドの検討事項としつつ、「QFとして羽田に興味は持っており、慎重に分析しているところ」と説明。深夜早朝枠の制限についても、「欧州や北米と違って時差がないため、比較的にやりくりがしやすい可能性がある」との見解を示した。
また販売戦略では、特にオーストラリアの国内線ネットワークを有効に活用し、「他社にはできない周遊の強みを出していきたい」考え。北米や欧州がオフシーズンを迎えるのに対して、オーストラリアはオンシーズンとなり価格差が目立つことになるうえ、アジア系航空会社との競争にもさらされるが、ジェットスター航空(JQ)とのコンビネーション運賃を含めて、「他社にはできない周遊の強みを出していきたい」という。
※インタビューの詳細は後日掲載予定