ピーチ、初号機が関空に到着-3月に就航、夏ダイヤから新路線も

  • 2011年11月11日

鮮やかな紫とピンクが印象的なMMの機体。井上氏は初めて見たとき「花が咲いたような飛行機」と思ったという ピーチ・アビエーション(MM)の初号機が11月10日、関西国際空港に到着した。これにあわせMMは機体のお披露目イベントを開催。代表取締役CEOの井上慎一氏は、「先日、エアバスの工場で受領式に出席して機体を見たときも大きな喜びがあったが、関空で迎えた瞬間は感激もひとしお。これまで苦労を共にした社員と一緒に迎えるのはなんともいえない感動がある」と喜びを語った。受領式では会場にいたフランスの女性たちから歓声が上がり、「これまでに見たことのないデザイン」「クールでキュート」との評価に、「MMのブランドコンセプトは正しい方向と自信を持った」と話す。

 また、井上氏は初号機が新造機であることも強調。「もっともこだわっているのは安全。導入するエアバスA320型機は全世界で7000機以上受注されている実績があり、安全は折り紙付き」と述べ、今後もすべて新造機で運航することをアピールした。初号機は11月15日から、訓練飛行を開始する。

経営理念のエッセンスの言葉を、井上氏自身がボードに書き込んだ  MMは2012年3月、国内線では関空/千歳線と福岡線、国際線では関空/仁川線に就航するが、運賃は11月末に発表する予定。座席指定に対する追加料金の設定も検討している。また、来年の夏スケジュールには、上記3路線以外で国内線、国際線ともに新路線を就航する予定で、来年1月か2月ごろには発表する予定だ。

 なお、イベントステージ上のバックボードは、MMの就航を期待するファンのメッセージを載せてデザインしたもの。イベント中には井上氏が最後に「愛こそすべて Love&Peach」と書き込み、「アジアと日本の架け橋になりたい。LCCが安い値段を提供することで交流が活発になる。そこには必ず出会いが創出され、相互理解が深まれば感動をよび、それが共有化され、愛が生まれる」と、現在まとめている経営理念にこめるエッセンスとして紹介した。