スイス・インター、ブランディング強化、新ロゴ採用で

  • 2011年10月19日

左から、LX国際線旅客事業担当副社長のアーブドゥ・フォン・ツァー・ミューレン氏、LXチーフ・コマーシャル・オフィサー(CCO)のホルガー・ヘッティ氏、LX日本支社長の岡部昇氏 スイス・インターナショナル・エアラインズ(LX)は10月18日、リニューアルした新たなロゴを正式発表した。これにあわせて開催した記者発表会にはLXチーフ・コマーシャル・オフィサー(CCO)のホルガー・ヘッティ氏も出席し、「スイスの(国自体が持つ)ブランド力を訴え、高い品質と収益性を保っていきたい」と話した。新たなロゴは以前と同じく赤と白を使用しつつ、スイスの国旗と同じ十字を尾翼に重ねたモチーフと「SWISS」の文字を並べ、一目で「スイス」のロゴだとわかるようになっている。LXでは今後、雑誌やウェブサイトなどで新ロゴの露出をはかり、LXの存在感やブランド力をアピールしていく。

 LXは来年に創立10周年を迎える。節目の年を前にロゴを刷新することで、LXブランドを改めて市場にアピールしたい考え。ヘッティ氏は、2002年の創設から3年間は赤字が続いたものの、コスト構造の改善を続け2005年以降は黒字化していることを紹介しつつ、「収益性だけでなく、品質の高い航空会社をめざしている」と強調。2011年6月には全ての長距離路線のビジネスクラスを刷新して顧客から好評を得ており、ビジネスだけでなく、レジャーのシニアの団体などが予約するケースもあるという。今後もビジネスクラスの快適性などをアピールし、販売を促進する。

 LX日本支社長の岡部昇氏によると、2011年6月から10月までの旅客需要がビジネス、レジャーあわせて前年並みに回復してきているという。下期以降については、ヨーロッパの一部地域でデモなどがあり、「現時点での予約状況には大きな影響はないものの、予約が鈍化している傾向もある」と懸念を示した。今後、新ロゴ採用にあわせた広告キャンペーンなども予定していることから、あわせて販売強化をはかる方針だ。