全日空、6月の国際線旅客数は26.8%増-ビジネス需要、前年並みまで回復
全日空(NH)の2011年6月の国際線旅客数は、前年比26.8%増の46万4207人となり、5月に続き20%以上の増加となった。前年実績に定期チャーター便として運航していた4路線を加えても、10.5%増と2ケタ増となった。また、座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は32.7%増と増加したが、有償旅客の輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は18.6%増にとどまった。有償旅客の利用率であるロードファクターは、8.7ポイント減の73.3%だった。方面別では、北米が14.1%増の8万9750人、ヨーロッパが4.0%増の4万723人、アジア・オセアニア方面は34.4%増の33万3734人で、全方面で前年を上回った。
広報室によると、ビジネス需要は6月は前年に近い数字まで戻ってきており、レジャー需要も「回復しきったとは言えないが、少しずつよくなってきている」といい、8月以降も回復傾向は継続しているという。また、インバウンドはアメリカは比較的堅調だが、中国や韓国、ヨーロッパの回復は遅れている。ただし、中国については9月から個人観光ビザの発給要件が緩和されることから、下期の需要回復に期待する。
なお、国内線の旅客数は10.3%減の273万8178人だった。ASKは2.7%減だが、RPKは11.1%と2ケタ減となり、ロードファクターは56.4%となった。