上半期の旅行業倒産26件、宿泊業は87件-震災で増加-6月の旅行業倒産は7件
東京商工リサーチ(TSR)によると、2011年上半期(1月~6月)の旅行業倒産件数は、26件(前年同期:24件)で、負債総額は16億6400万円(同:29億1000万円)となった。また、宿泊業の倒産件数は87件(同:53件)で、負債総額は741億1500万円(同:407億7500万円)。このうち、震災関連の倒産は、旅行業が3件、宿泊業が19件となっており、震災関連による倒産が全体の件数を引き上げた。
旅行業の内訳は、富士トラベル(群馬県、負債額:1億5000万円)、エー・オートラベル(大阪府、負債額:6000万円)、東北海外旅行(宮城県:負債額:9000万円)。また、震災関連による宿泊業の負債額合計は、207億9600万円だ。TSRでは、今秋以降についても、内需関連企業を中心に倒産の状況が厳しくなるとみている。
6月単体の倒産件数では、旅行業は7件(同:2件)で、負債総額は3億4800万円(同:11億3700万円)。宿泊業は15件(同:7件)で、負債総額113億200万円(同:28億3700万円)と、大きく増加した。このうち、震災関連の倒産は、旅行業が1件だが、宿泊業はほぼ半数の7件となった。