成田、5月の国際線方面別旅客数、全方面で減少-下げ幅は縮小

  • 2011年6月28日

 成田国際空港(NAA)によると、5月の国際線方面別旅客数は東日本大震災の影響が長引き、3月、4月に続いて全方面で前年を下回った。ただし、4月に比べ下げ幅は減少。NAA広報室によると、観光需要、なかでも訪日外国人観光客数は厳しい状況だが、ビジネス需要は戻ってきており、「楽観視はできないが、確実に需要が回復してきていると認識している」という。

 今後はLCCの就航による新規需要の掘り起こしで、夏に向けて需要回復をめざす考えだ。NAAには6月23日にエアプサン(BX)が釜山線を就航したほか、7月1日にはイースター航空(ZE)も仁川線を就航する予定だという。さらに、大韓航空(KE)やシンガポール航空(SQ)のエアバスA380型機の導入など、座席供給量の増加にも期待を示した。


▽国際線方面別旅客数5月(方面/前年比/人数)
太平洋線/22%減/27万1600人
アジア/18%減/17万2600人
中国/36%減/10万5200人
欧州/28%減/12万5700人
韓国/37%減/7万9000人
台湾/58%減/4万500人
香港/60%減/3万3600人
オセアニア/43%減/2万200人
グアム/26%減/3万6000人