マレーシアからの訪日旅行で150人が来日、羽田/コタキナバル線利用し

  • 2011年5月24日

 マレーシアのコタキナバルから、震災後初めての訪日旅行団体が5月27日に来日する。同ツアーは、シンガポールやタイ、マレーシアなどからの訪日旅行を取り扱うトライアングルのグループ会社でコタキナバルにオフィスを構えるポピュラーエクスプレストラベルが催行。発売開始から約1週間で約150人を集客した。トライアングル代表取締役の河村弘之氏は、「メディアも一緒に来日するため、東京で観光できることを伝えて欲しい」と述べ、「6、7月は通常繁忙期。7月からの回復に期待したい」と見解を示した。

 今回のツアーは、マレーシア航空(MH)の協力でコタキナバル/羽田線を利用。参加する約150人のうち100人以上が東京のみの滞在だが、このほかの10人は北海道、25人は富士山を観光する。「まず来てもらいたいので安く設定した」と話しており、旅行代金は通常の半額程度に設定。こうした取り組みも奏功し6月初旬に設定したツアーもすでに30人程度の予約が入り始めている。

 2010年のポピュラーエクスプレストラベルの日本への送客人数は約1100人。25人から30人程度のグループ旅行を数十本設定し、年々増加傾向にあったという。今年は「見通しをたてるのは難しい」ととらえているものの、今回の150名の集客を契機に、今後も新聞広告や展示会などへ出展することで需要喚起と取り込みをはかっていく。