トルコ、07年は27%増の16万人予想、トムソン新代表「文化・体験」打ち出す

  • 2007年7月27日
 トルコ共和国大使館・文化広報参事官室の代表に今年4月、フェルダネ・オズカン・トムソン氏が就任、7月25日には旅行会社関係者とJATAのデスティネーション・スペシャリスト認定者を招き、懇親会を開催した。この席でトムソン氏は「多くの人に訪問していただき、幸せな気持ちで帰国してもらうのが目標」と述べ、今後は既に人気となっている世界遺産などの歴史・文化のみならず、トルコならではのホスピタリティや伝統文化、体験を打ち出す方針を明かした。

 トルコへの日本人渡航者数は05年から上昇傾向にあり、06年は7.5%増の12万5765人と過去最高を記録。07年上半期(1月から6月)も44.74%増の8万4373人と好調に推移し、「今年は27%増の16万人になるのでは」と予測する。一方でトムソン氏は「SARSや政情不安で低迷した03年、04年の需要の反動」と冷静に見つつも「日本人は“安全”に敏感だったが、以前に比べて客観視できるようになった」として「さらに増加が期待できる」とも述べる。

 対象は全客層といいつつも、メイン市場である女性層、団塊世代に加え、30代から50代の男性層にも注目。ラフティング、パラグライダーが盛んなアクティブな面と、イスタンブールのナイトライフなどモダンな面を提案する考えで、既に作成中の2008年の日本語ブローシャーにも新しいトルコのイメージを打ち出していくという。