DeNA、スカイゲートの全株式取得で合意、ダイナミックパッケージなど評価

  • 2007年3月9日
 ウェブコマース、モバイル事業を手がけるディー・エヌ・エー(DeNA)は3月8日、スカイゲートの全株式を取得することで、スカイゲートの親会社であるソネットエンタテイメント株式会社と基本合意書を締結した。4月30日までに株式譲渡契約書を締結する予定で、株式取得日及び取得価額は「決定次第報告する」としている。

 DeNAはスカイゲートのダイナミックパッケージをはじめとするオンライン総合旅行サイトとしてのシステム力を評価。今後の具体的な旅行事業像は「これから検討」としているものの、これに子会社であるエアーリンクの持つ長年の実績とリテール機能、カスタマーサポートのノウハウ、DeNAの持つパソコン、携帯電話上のインターネットにおける集客力を生かすことで、旅行事業における相乗効果が得られると判断したという。

 既に、エアーリンクは2月15日にオンライン海外航空券予約サイト「空丸」を開設しており、この時点では本格的にダイナミックパッケージへの参入を検討していた。ただし、今回の発表を受けエアーリンクは「良いものは利用できるし、既にあるものを開発する必要はない。旅行業はボリュームが勝負の部分もあるので、仕入など一緒にできるところもある」とメリットを強調。さらに、同社の売上げの「7〜8割が業務渡航が中心」で、対面販売をメインに展開してきたことで「営業形態が被らない」と、DeNAへの株式譲渡が実現した場合のプラス面を考える。

 なお、スカイゲートの06年3月期の業績で、営業損失が1億4400万円、経常損失1億5200万円、当期損失2億6500万円の赤字を計上していた。