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BA日本支社長、EU離脱のマイナス影響「なし」-IB再就航に期待

  • 2016年8月21日

(男性左から)オーランド・ブルームさん、BAのジョンティ・ブルナー氏  ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)日本・韓国地区支社長のジョンティ・ブルナー氏は、8月19日に開催した「オーランド・ブルーム緊急来日レセプション」で本誌の取材に応え、英国が今年6月の国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を決定したことについて「日本路線への影響はなく、予約も落ちていない」と説明した。むしろ、離脱決定後の円高ポンド安の傾向を受けて、英国旅行は「旅行会社やFITからの関心が高い」という。

 BAは成田と羽田からロンドン(ヒースロー)にそれぞれデイリーで運航中。ブルナー氏は現在のロードファクターについては明かさなかったが、「日本路線は好調に推移している」と強調した。今後の為替変動については「EU離脱前に円安に振れた際には大きな影響はなかった。今後も円安による大きな需要減はないだろう」と見通しを示した。

 一方で同氏は英国が今後、EU域内の航空自由化(オープンスカイ)の対象外になる可能性について懸念を示した。EUは1987年からオープンスカイを段階的に進め、97年に域内の完全自由化を実現。英国がEUから離脱すれば、航空会社は英国発着の国際線を制限される可能性がある。

 ブルナー氏は「オープンスカイはEU離脱とは異なる協定」と主張。今後はBAの持株会社であるインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)がオープンスカイの維持に向けて、関係当局などに「ロビー活動を積極的におこなっていく」と説明した。

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