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バス旅行を変革 神姫バス、"クルーズバス"で新ツアーブランド(1)

 神姫バス(長尾真社長)はこのほど、「こだわりの旅」を追求した新ツアーブランドを10月から始めると発表した。コースや車両などハード・ソフト両面で高級感ある旅を提案。観光列車の手法も持ち込み、バス旅行の変革に挑戦する。

 神姫バスツアーズに登場するブランド名は「真結(ゆい)」。旧来の富裕層向け旅行ブランド「ゆとり」を、「究極のバス旅行」を目指してリブランドした。近年、相次ぐ事故でバス旅行の安全性が揺らぎ、2014年の貸切バス運賃・料金新制度によるツアー単価の向上でバス離れが起きていることを背景に、高付加価値化で反転攻勢しようと一手を打った。

 キーワードは「人」「旅」「車」。「人」はアテンダントが乗車し、おもてなしに従事する。「旅」は「本当の日本を感じることができるバス旅」をテーマに、旬にこだわった旅へ誘う。コースの詳細は7月に発表するが、日本三景や三名園、三名泉をめぐる6泊7日などを企画している。

 料金は30万円程度とのことだが、価格帯の大筋は1泊2日で5万円ほど、日帰りも用意するという。発着は神戸だが、京都や大阪も意識しており、将来的には途中下車や乗車を可能にすることも検討している。

 (16/06/27)


情報提供:トラベルニュース社