マリオットのスターウッド買収、額引上げで再合意へ
マリオット・インターナショナルとスターウッドホテル&リゾートは3月21日、マリオットによるスターウッドの買収について、買収額を当初に合意した額を上回る136億米ドルに引き上げることで再合意した。両社は昨年11月16日、マリオットがスターウッドを総額約122億ドルで買収することで合意していた。
スターウッドの買収については、今月に入り中国の安邦保険グループ率いるコンソーシアムが、マリオットの提案を上回る条件の新たな買収案を提示。スターウッドがマリオットによる買収案を一旦白紙に戻す意向を示していたが、マリオットが新たな買収案を再提案し、スターウッドがその条件を受け入れた形となる。
マリオットによるスターウッド買収が実現すれば、世界100か国以上で30ブランド、5500軒以上のホテルを運営する、世界最大規模のホテルグループが誕生する。合計客室数は約110万室。売上額はトップのマリオットと4位のスターウッドが合併することで、マリオットに肉薄していた2位のヒルトンワールドワイドを大きく引き離すことになる。