オールJTBで100万人泊目指す 日本の旬「京都びわ湖奈良」キックオフMTG
JTBがグループをあげて実施する国内デスティネーションキャンペーン「日本の旬」の今年度上期「京都・びわ湖・奈良」が4月1日-9月30日に展開される。キャンペーン開幕を直前に控えた2月22日には京都市中京区の京都ホテルオークラにJTB、地元行政、交通・宿泊など事業パートナーら関係者約450人が一堂に会し「キックオフミーティング」を開催した。
「京都・びわ湖・奈良」は「古きよきこと、新しく。」をコンセプトに、日本の歴史・文化を象徴する「古都・湖都」の伝統と今を体感できる企画で魅力を国内外に発信していく。
ミーティングでは、宇田川雄彦・JTB国内旅行企画常務西日本事業部長が開会宣言。JTB協定旅館ホテル連盟京都、滋賀、奈良の3支部長の強い要請で実現したことを紹介し「そこから1年5カ月の準備期間で、すべてのお客様に感動を与えられるものに仕上がった」と自信を示した。
主催者あいさつに立った大谷恭久・JTB常務兼JTB国内旅行企画社長は「オールJTBで地域と連携し、着地コンテンツの仕組みを残していくことが最大の目的。インバウンド強化も含め新たな価値と需要を創造する」。まち歩き「ぶらり」、周遊「ぐるり」、滞在「ゆるり」の3つのポイントに力を入れ、「期間中の販売目標は対前年度比15%増の100万人泊、教育旅行を入れて150万人泊。JTBのオールチャネルで増売を目指す」と高らかに宣言した。
高橋広・JTB国内旅行企画西日本事業部仕入販売部長が概要をプレゼン。6つのカテゴリで取り組みを紹介した。中でも注目は社寺特別企画。京都五山・圓徳院での朝座禅や石山寺・湖東三山の特別拝観、興福寺の時間外貸切での特別拝観といった貴重な企画を設定した。そのほか2次交通、伝統行事・祭り、食、おもてなし、五山の送り火や座禅会など感動との出会いを提案する着地素材といった分野でキャンペーンならではの素材を充実させた。
ミーティング終了後、久保田穣・JTB常務と光山清秀・JTB西日本社長が報道陣の取材に応じた。この日は京都府や滋賀県知事、京都市長などが出席しており、久保田常務は「一企業のキャンペーンに各首長が来てくださるのは応援されていると実感。しっかりやろうと再認識した」と抱負を語った。
加えて両者ともポイントに挙げたのは「びわ湖」。久保田常務は「今回びわ湖が入っていることに意味がある。海上交通もありエリア独自の歴史を持っている。注目度を上げたい」。光山社長は「伸び率は3地域で一番になるだろう」と展望し、また全体的には「京都のお客を丹後や吉野などへ周遊してもらう仕掛けにも注目してもらいたい」と語った。
(16/03/18)
情報提供:トラベルニュース社