新幹線開業効果"加速"へ 加賀温泉郷、「カニごはん」など魅力訴え/石川
山代温泉、山中温泉、片山津温泉で構成する石川県・加賀温泉郷をアピールしようと3月1日、加賀市などが主催する観光説明会と懇親会が東京・赤坂のANAインターコンチネンタル東京で開かれた。
昨年の北陸新幹線開業で意気上がる加賀温泉郷。4月以降、宿泊客数は対前年で15%増え、なかでも首都圏からは3倍増だという。全体説明で加賀市首都圏戦略室の宮永正人室長は「2年目も北陸新幹線効果の継続に向けてがんばりたい」と力を込め、5つのお勧めポイントを紹介しながら、引き続きの送客を訴えた。
このうち、昨年、新幹線開業に合わせ新ご当地グルメとして開発した「加賀カニごはん」は、たった7つの食事処だけで提供したにも関わらず、年間に1万食を販売した人気料理に。漁期が11、12月の2カ月だけと限られ、地元でも貴重なメスのズワイガニをまるまる1匹使ったメニュー。旬の野菜や魚を使った小鉢五品などが付き、器も伝統工芸品である山中漆器や九谷焼とこだわった。今年4月からは内容をグレードアップし、首都圏からの旅行者の舌に問う。価格は1800円から1950円に改定する。
金沢駅から加賀温泉郷まで、乗り換えなしで45分で結ぶ高速バスは、今年は1日1往復から2往復に増便し、便利さがアップした。電気自動車レンタカーや電動アシスト付きレンタサイクルも始まる。引き続き送客に対する各種助成制度も手厚くそろえている。
各温泉地からは、山代温泉が古総湯や九谷焼のふるさとを、山中温泉は鶴仙渓の川床を、片山津温泉が屋形船での柴山潟周遊を紹介した。
(16/03/16)
情報提供:トラベルニュース社