ジェイティービー（JTB）グループ21社（※）の2016年1月の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比4.6％増の672億4500万円となった。団体旅行は0.1％減で、そのうち一般団体は「宗教」が44.8％増、「企業」が39.8％増と増加したが、「官公庁・自治体」が22.0％減と前年を下回った。教育団体は1.2％減だった。

　企画商品は4.8％増で、そのうちエースJTBの取扱額は5.5％増となり、取扱人員は0.4％増だった。取扱人員の方面別上位は、1位が近畿で7.0％増、2位が中部で5.6％増、3位が中国・四国で4.3％増だった。

　訪日旅行を含む国際旅行の取扱額は、14.7％増の36億1900万円となった。人員ベースの予約状況を見ると「サンライズツアー」は2月が6.5％増、3月が51.1％増、4月が22.1％増。「エクスペリエンスジャパン」は2月が129.2％増、3月が106.7％増、4月が59.0％増と増加した。

　JTBによると、今春の繁忙期については富士箱根、日光、鎌倉などへのバスツアーについて、バスやガイドなどを事前に多く確保。その結果、3月の予約人員は富士箱根が70％増、日光が72％増、鎌倉が88％増で好調に推移しているという。

　訪日外国人旅行者向けの宿泊・ツアー予約サイト「JAPANiCAN.com」の人員ベースの利用状況は、12月が78％増、1月が108％増、2月が55％増だった。言語別の伸び率は12月と2月についてはタイ語サイトがそれぞれ138％増、89％増と最も伸長。1月は中国語の簡体字サイトが261％増で1位だった。

　なお、海外旅行の取扱額は8.9％減の302億3400万円、その他を含めた総計は2.8％増の1078億8900万円となった。海外旅行の詳細は別途記載（下記関連記事）。

※JTBグループ21社：JTB北海道、JTB東北、JTB関東、JTB首都圏、JTB法人東京、JTB中部、JTB東海、JTB西日本、JTB関西、JTB中国四国、JTB九州、i.JTB、JTBグローバルマーケティング＆トラベル、JTBビジネストラベルソリューションズ、JTB沖縄、PTS、JTBグランドツアー＆サービス、JTB伊勢丹トラベル、JTBメディアリテーリング、朝日旅行、JTB京阪トラベル