1月の旅行黒字は1347億円、15ヶ月連続の黒字継続
財務省がこのほど発表した国際収支状況の速報値によると、2016年1月の旅行収支は1347億円の黒字で、前年の440億円から黒字幅を大きく拡大した。黒字の計上は15ヶ月連続で、1996年以降の旅行収支では過去最大の黒字となった。日本政府観光局(JNTO)によると、1月の訪日外客数は同月として過去最高、単月として過去2番目となる前年比52.0%増の185万1800人を記録。出国日本人数は3.3%増の127万6000人だった。
なお、前年は3762億円の赤字だった1月のサービス収支は、旅行収支の黒字幅の拡大などにより2267億円の赤字となり赤字幅を縮小。貿易収支は4110億円の赤字で、サービス収支と合わせた「貿易・サービス収支」は6377億円の赤字となり、いずれも赤字幅を縮小した。
これらの結果、経常収支は5208億円の黒字となり、黒字幅は前年から4190億円増加した。黒字の計上は14年7月から19ヶ月連続となる。