森トラスト、奈良に日本初の「JWマリオット」誘致、20年開業へ
不動産開発などをおこなう森トラストはこのほど、奈良県が進める「大宮通り新ホテル・交流拠点事業」において、マリオット・インターナショナルの最上級ホテルブランド「JWマリオット」を誘致すると発表した。JWマリオットブランドのホテルが日本で開業するのはこれが初めてで、「JWマリオットホテル奈良」として20年春の開業を予定する。森トラストは2014年12月に、ホテル部分の用地取得・開発を担う事業者として優先交渉権を取得している。
「大宮通り新ホテル・交流拠点事業」は、東大寺や法隆寺などの観光名所が点在する奈良県北部を中心に展開する大規模再開発事業。訪日外国人をターゲットとした、奈良県や近隣の府県を含めたエリアを回遊する観光拠点の形成をめざしており、森トラストでは中長期的な滞在も可能な国際的ホテルの開業を計画していたという。同事業ではそのほか、コンベンション施設や多目的広場、バスターミナル、NHK奈良放送会館などの併設も計画している。
JWマリオットホテル奈良はの総客室数は150室で、ホテル内にはレストランやバー、宴会場、フィットネスジムなどの施設を設ける。今後は3月末に土地譲渡契約を締結し、16年度中にホテルの基本設計や実施設計を決定。建設工事は17年度から19年度にかけて実施する。