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新造船「フェリーおおさかII」就航 名門大洋フェリー

 大阪南港-新門司港を結ぶ名門大洋フェリー(阿部哲夫社長)が9月16日、新造船「フェリーおおさかII」を就航させた。居住性や快適性を向上、並走する新幹線や高速バスなどとは異なる船旅の魅力を訴求する。

 フェリーおおさかⅡは全長183メートルで総トン数は1万4920トン。従来のフェリーおおさかに比べて全長が約3割伸び、総トン数では約1・5倍と同社歴代最大級を誇る。車両積載能力も3割増強させた。

 反面、713人の定員は従来船のままで「ゆったりとした空間の中で船旅を満喫いただける」(山本哲也営業統括部長)とし、パブリックスペースを充実、客室は個室化やレディースルーム増室などを図った。

 パブリックスペースは開放感のあるエントランスホールを中心に展望レストラン、売店、浴場などを同フロア化。これは乗用車専用駐車スペースから、階段や段差がなく移動できるようバリアフリー化したもの。レストランは従来船から80席以上増やし256席としたほか、以前から好評だった明石海峡大橋などの夜景が楽しめる展望ラウンジを設置した。

 女性客向けの設備にも力を入れた。パウダールームや授乳室、キッズルームも設けた。レディースルームは内装や鏡、アメニティーグッズにこだわり、女性客の満足度アップを目指す。

 阿部社長は「環境にも配慮した船」とし新造船効果で旅客増にも自信を示した。11月には同型の「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」も就航する。


情報提供:トラベルニュース社