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セブパシフィック航空、成田/セブ線就航、初便搭乗率は90%以上

  • 2015年3月26日

 セブパシフィック航空(5J)は3月26日、成田/セブ線に就航した。使用機材はエアバスA320型機で、座席数は180席。火曜、木曜、土曜、日曜の週4便で運航する。5J日本地区総代理店のエアシステムによると、初便の予約は日本発、セブ発ともにほぼ満席で、搭乗率は90%以上となった。

 同社によると初便では、成田発便は日本人の乗客がほとんどだが、セブ発便は日本人留学生なども多く日本人、フィリピン人が約半分ずつの比率という。ターゲット層はレジャー需要で、フライトは往復で利用することが多いことや、セブはリゾート地であることから、今後は約8割が日本人利用者になる予想だ。

 日本市場の販路については、セブはリゾート地でレジャー需要が大きいことから、旅行会社経由での販売がほとんど。既存の日本/マニラ線では約8割が旅行会社経由、約2割が直販で、エアシステムはセブ線はマニラ線よりも旅行会社経由が高くなるとの考えだ。

 また、同日には就航記念式典を開催。体調不良のため欠席した5J副社長のキャンディス・イヨグ氏は「昨年就航した中部、成田/マニラ線を利用するフィリピンからの旅客は、直行便開始1ヶ月で129%増加した。新規就航する成田/セブ線も日本とフィリピンの皆様にとって重要な路線になると思う」と期待を示すメッセージを寄せた。

 さらに、式典では在京フィリピン共和国大使館次席大使のギルパート・G.B・アスケ氏が来賓として出席。2014年の日本からフィリピンへの訪問者数は前年比6.93%増の46万3744人、2015年1月単月では8.62%増の3万8190人であることを述べ、「新規の成田/セブ線を含む5Jの路線や他社のフライトが、フィリピンを訪れる日本からの旅行者が50万人を超えるところまで押し上げてくれることを望んでいる」と期待を示した。

 このほか、来賓として登壇した国土交通省東京航空局成田空港事務所成田国際空港長の加藤敏氏も、2014年はフィリピンから日本への訪問者数が70%以上の18万人以上となったことを説明。新規路線については「セブ空港はフィリピンの重要なハブ空港で、セブ島のみでなくフィリピン中南部のアクセス利便性が高まる」と話し、「フィリピンからもセブ空港を経由して、さらに多くの方が日本を訪れると期待している」と語った。