ハワイ体験レポート−その5 「コアロハ・ウクレレ」の工場見学ワークショップ
“もの作り”からハワイのホスピタリティに触れる
〜「コアロハ・ウクレレ」の工場見学ワークショップ〜
ハワイの音楽に欠かせないウクレレはいまや、ハワイアン音楽ばかりでなく、ロックやポップミュージックの世界的アーティストたちにも注目され、幅広い愛好家がいる。ハワイ各地でウクレレの演奏講習会や製作ワークショップなどが行われているが、日本でもファンが多く、ミュージシャンのミスターチルドレンの桜井和寿氏も愛用するブランド「コアロハ・ウクレレ」の工場でも、見学やワークショップを受けることができる。丁寧な手作りの行程を見れば、ウクレレを演奏する人はもちろん、これから始めてみようという人、そして、ハワイの人々とふれあいたいと思う人にも、思い出深い経験になるだろう。
コアロハ・ウクレレ http://www.koalohaukulele.com
◆工作機械まで“パパ”の手作り!
コアロハのウクレレは一本、一本、丹精込めた手作り。工作機械の多くも工場主の“パパ”こと、アルビン・オオカミ(大上)氏の手作りだ。工場はワイキキのダウンタウンやホテルから少し離れたところにあるが、観光バス(ワイキキ・トロリー)の運行ルートにも入っており、日本人の見学客も少なくない。
今回はウクレレの製造過程の見学とクラフトを作るワークショップを体験。クラフトではまず、大きなテーブルに座って、ウクレレの材料になるコアの木の板を磨くことからとりかかる。木片を紙やすりで磨きあげ、オイルで仕上げる。コアロハのロゴをスタンプして、キーホルダーが出来あがり。小さな板を磨くだけなのだが、ウクレレの歴史や製作を聞きながら手を動かしていると、職人さんたちの誇りや喜びが伝わってくるようで、心が温まってくる。
工場の中に入ると、かすかに木の良い香りがただよっている。ここでは6人の従業員が週に70本ほどのウクレレを生産しているとのことだ。一本、一本、心を込めて作られるから、あれほど人の心を癒す音がでるのだと納得させられた。真剣でいながら、ウクレレ作りを心から楽しんでいることが、工場で働いている人全員の表情からうかがえる。
原材料の選び方から完成までを順に見せてもらえるが、「ここまで見せてもいいの?」と思うほど、コアロハ独特の工夫がほどこされているのがわかる。ネックの溝を掘る複雑な機械は“パパ”のオリジナル。日系人二世のオオカミ氏は、もともとアクリル製品を作る工場を経営していたが、1995年にみやげ物屋で売るミニチュアのウクレレ製作の注文を受けたのがきっかけで、フルサイズのウクレレ作りを始めたのだそうだ。
◆自然に始まったウクレレ・コンサート
工場を一巡りしてアウトレットショップを兼ねたワークショップ会場へ戻ると、ウクレレを弾いたこともないのに、なんだか一本欲しくなってしまった。あんな風に心を込めて作られたものを身近に置いておきたいという気持ちになってきたのだ。このアウトレットショップでは、塗りの段階でほんの少しムラができてしまったものなどを入手できる。音や演奏には全く支障はないが、値段はかなり割引されているそうだ。
会場の奥には、小さなステージが作られている。パパ・オオカミや工場で働いていた人たちがさりげない様子でステージに歩いていったかと思うと、演奏が始まった。“パパ”の作詞作曲のラブソングだ。「ウクレレを演奏するのが大好きだから、毎日作っているんだよ」と、“パパ”は笑顔いっぱいで話してくれる。オオカミ氏を“パパ”と誇らしげに呼ぶ従業員の人たちも、ウクレレを手に取って歌いだした。たちまち心が和らいでのんびりしてくるのがウクレレの音色のマジック。お客さんたちも一緒になって、この突然のコンサートを楽しんでいた。ここでは、ウクレレを買いに来た人が試し弾きをかねて、自然に演奏を始めてしまうことがよくあるらしい。このゆったり感がいかにもハワイ。ローカルの人と触れ合うことで、本当のハワイに出会えた気がした。
ウクレレは奥の深い楽器だそうだが、初心者でもすぐに簡単な曲を弾けるようになるのが嬉しい。今回はウクレレ作りの現場見学に、実際にウクレレを弾くワークショップも付け加えて、2時間半程度のツアーに仕立ててはどうだろう。ウクレレを弾ける人のグループなら、工場見学とミニコンサートを“パパ”と一緒に楽しんでみたい。毎年7月にオアフ島催される大規模なウクレレ・フェスティバルの時期にあわせて催行するのも手だ。解説は日本語でやってもらえるし、働いている人も日系人の人が多いので、コアロハの関係者との音楽を通した交流は、幅広いマーケットにマッチするだろう。
〜「コアロハ・ウクレレ」の工場見学ワークショップ〜
ハワイの音楽に欠かせないウクレレはいまや、ハワイアン音楽ばかりでなく、ロックやポップミュージックの世界的アーティストたちにも注目され、幅広い愛好家がいる。ハワイ各地でウクレレの演奏講習会や製作ワークショップなどが行われているが、日本でもファンが多く、ミュージシャンのミスターチルドレンの桜井和寿氏も愛用するブランド「コアロハ・ウクレレ」の工場でも、見学やワークショップを受けることができる。丁寧な手作りの行程を見れば、ウクレレを演奏する人はもちろん、これから始めてみようという人、そして、ハワイの人々とふれあいたいと思う人にも、思い出深い経験になるだろう。
コアロハ・ウクレレ http://www.koalohaukulele.com
◆工作機械まで“パパ”の手作り!
コアロハのウクレレは一本、一本、丹精込めた手作り。工作機械の多くも工場主の“パパ”こと、アルビン・オオカミ(大上)氏の手作りだ。工場はワイキキのダウンタウンやホテルから少し離れたところにあるが、観光バス(ワイキキ・トロリー)の運行ルートにも入っており、日本人の見学客も少なくない。
今回はウクレレの製造過程の見学とクラフトを作るワークショップを体験。クラフトではまず、大きなテーブルに座って、ウクレレの材料になるコアの木の板を磨くことからとりかかる。木片を紙やすりで磨きあげ、オイルで仕上げる。コアロハのロゴをスタンプして、キーホルダーが出来あがり。小さな板を磨くだけなのだが、ウクレレの歴史や製作を聞きながら手を動かしていると、職人さんたちの誇りや喜びが伝わってくるようで、心が温まってくる。
工場の中に入ると、かすかに木の良い香りがただよっている。ここでは6人の従業員が週に70本ほどのウクレレを生産しているとのことだ。一本、一本、心を込めて作られるから、あれほど人の心を癒す音がでるのだと納得させられた。真剣でいながら、ウクレレ作りを心から楽しんでいることが、工場で働いている人全員の表情からうかがえる。
原材料の選び方から完成までを順に見せてもらえるが、「ここまで見せてもいいの?」と思うほど、コアロハ独特の工夫がほどこされているのがわかる。ネックの溝を掘る複雑な機械は“パパ”のオリジナル。日系人二世のオオカミ氏は、もともとアクリル製品を作る工場を経営していたが、1995年にみやげ物屋で売るミニチュアのウクレレ製作の注文を受けたのがきっかけで、フルサイズのウクレレ作りを始めたのだそうだ。
◆自然に始まったウクレレ・コンサート
工場を一巡りしてアウトレットショップを兼ねたワークショップ会場へ戻ると、ウクレレを弾いたこともないのに、なんだか一本欲しくなってしまった。あんな風に心を込めて作られたものを身近に置いておきたいという気持ちになってきたのだ。このアウトレットショップでは、塗りの段階でほんの少しムラができてしまったものなどを入手できる。音や演奏には全く支障はないが、値段はかなり割引されているそうだ。
会場の奥には、小さなステージが作られている。パパ・オオカミや工場で働いていた人たちがさりげない様子でステージに歩いていったかと思うと、演奏が始まった。“パパ”の作詞作曲のラブソングだ。「ウクレレを演奏するのが大好きだから、毎日作っているんだよ」と、“パパ”は笑顔いっぱいで話してくれる。オオカミ氏を“パパ”と誇らしげに呼ぶ従業員の人たちも、ウクレレを手に取って歌いだした。たちまち心が和らいでのんびりしてくるのがウクレレの音色のマジック。お客さんたちも一緒になって、この突然のコンサートを楽しんでいた。ここでは、ウクレレを買いに来た人が試し弾きをかねて、自然に演奏を始めてしまうことがよくあるらしい。このゆったり感がいかにもハワイ。ローカルの人と触れ合うことで、本当のハワイに出会えた気がした。
ウクレレは奥の深い楽器だそうだが、初心者でもすぐに簡単な曲を弾けるようになるのが嬉しい。今回はウクレレ作りの現場見学に、実際にウクレレを弾くワークショップも付け加えて、2時間半程度のツアーに仕立ててはどうだろう。ウクレレを弾ける人のグループなら、工場見学とミニコンサートを“パパ”と一緒に楽しんでみたい。毎年7月にオアフ島催される大規模なウクレレ・フェスティバルの時期にあわせて催行するのも手だ。解説は日本語でやってもらえるし、働いている人も日系人の人が多いので、コアロハの関係者との音楽を通した交流は、幅広いマーケットにマッチするだろう。