上海万博会場は、A、B、C、Dの4つのゾーンに別れていますが、なかでもAゾーンには中国や日本などの東アジアのパビリオンが入っています。中国館は「東方の冠」をテーマに、古代木造建築を思わせる朱色のパビリオンで、中国5000年の歴史を「水」というエレメントを通して体験できるようになっています。建物は3つのフロアからなり、全体を通して「都市発展での中華の知恵」を共通コンセプトとしています。一番上の高さ49mのフロアでは「東方の足跡」をキーワードに、マルチメディア劇場での紹介や黎明期の古代都市遺跡に関する展示などを、次の高さ41mのフロアでは「知恵の旅」と題して中国都市の知恵を、高さ33mの最下フロアでは「綻びる都市」として未来都市空間を体感できます。
一方、日本館では「つながろう!調和のとれた未来のために」をテーマに、日中の交流や人類が直面している課題に技術と心で解決する活動、環境と共生する未来などをゾーン別に多彩な展示を行います。古紙を再生した資材や古着をリサイクルしたコンパニオンの制服など、環境に配慮した点も注目です。
また万博会場には33カ所のイベント会場があり、全184日間の開催期間中、約2万回以上もの催しが行われる予定です。