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五輪イヤーのロンドン、アート&カルチャーをあわせた旅

  • 2012年3月23日

 英国では今年、ロンドンオリンピック&パラリンピックというスポーツの祭典だけではなく、文化芸術プログラムもカルチュラル・オリンピアードとして盛り上がりを見せる。そのメインともいえるロンドン2012フェスティバル(2012年6月21日~9月9日)では、美術、映画、音楽、ダンス、演劇など多岐にわたる文化イベントが行なわれオリンピックとあわせて魅力的な観光素材として織り込めそうだ。

 演劇では、ロンドンオリンピック開会式のテーマにもなっているシェイクスピアに注目が集まる。「ワールド・シェイクスピア・フェスティバル2012」が4月から11月にかけて開催され、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーをはじめ、様々な国から招聘された劇団により、37言語にわたってシェイクスピアの作品が上演される。場所はロンドンをはじめ、シェイクスピアの故郷であるストラットフォード・アポン・エイボンを中心に、エジンバラ、バーミンガム、ニューカッスル、ブライトンなど各地での上演となる。

 すでに美術館や博物館などの特別企画展などで賑わいを見せるロンドンと、近郊のシェイクスピアゆかりの地、ストラットフォード・アポン・エイボンを取材した。

取材協力:英国政府観光庁、ストラットフォード・アポン・エイボン観光局
取材/小野アムスデン道子

  • ヒースロー空港には、人気のミュージカルの広告が。ウエスト・エンドではこの「マンマ・ミーア!」をはじめ「ライオンキング」や「オペラ座の怪人」などロングランのミュージカルが数多く上演されている

    ヒースロー空港

  • エリザベス女王即位60周年のダイヤモンド・ジュビリーを記念しての写真展 “QUEEN ELIZABETH Ⅱ by Cecil Beaton”。ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館には、プリンセス時代から即位、母としての顔など、貴重なポートレートの数々

    女王即位60周年の写真展

  • 夜遅くまで賑わうナイツ・ブリッジ、ハロッズの夜景。ウィンドウディスプレイも見事で写真に収めている人も多い

    ハロッズ

  • 朝食のトラディショナル・イングリッシュ・ブレックファスト。ポーチドエッグ、グリルしたトマト、ソーセージ、ベーコン、ブラックプディング(豚の血のソーセージ)、ポテトとボリュームたっぷり。ジュメイラ・カールトンタワー・ホテルにて

    イングリッシュ・ブレックファスト

  • ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツでは、ウエスト・ヨークシャー出身で、英国を代表する芸術家の一人であるデイヴィッド・ホックニーの“A BIGGER PICTURE”が開催。壁面いっぱいの作品に圧倒される

    ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ

  • バービカン・センターはコンサートホール、劇場、映画館などが集まった文化施設。BBCシンフォニー・オーケストラの演奏など質の高い内容が楽しめる。6月には蜷川カンパニーによるシェィクスピア演劇も

    バービカン・センター

  • 右を見ても左を見てもポートレート。ナショナル・ポートレート・ギャラリーの通常展は年代ごとに並べられ、時代ごとの服装や生活様式などがうかがえて興味深い

    ナショナル・ポートレート・ギャラリー

  • 世界最大級の大英博物館は、ロンドン必須の観光ポイント。ロゼッタストーンはじめ古今東西の貴重な収蔵品の数々。ここでも通常展は無料というのに驚かされる

    大英博物館

  • 大英博物館でロンドンオリンピックのメダル展示も。裏面の曲線模様は、テムズ川がモチーフになっている

    オリンピックのメダル

  • イーストロンドンのスピタルフィールズ・マーケット。衣服、雑貨、フードなど様々なものを売っている。掘り出しものを探すのが楽しい

    イーストロンドン

  • イーストロンドンは古くからのレンガ造りの街並みだが、バングラディッシュからの移民が多いエリア。本格的なカレーがおいしく、メルティングポットなロンドンを実感

    イーストロンドン

  • シェイクスピアの生まれ故郷ストラットフォード・アポン・エイボンまではロンドンから車か列車で2時間強。マナーハウスのようなメンジーズ・ウェルコムホテルのラウンジで

    メンジーズ・ウェルコムホテル

  • ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの本拠地。リハーサル用のスワン劇場と1000人が収容できる新生のロイヤル・シェイクスピア劇場の2つからなる

    ロイヤル・シェイクスピア劇場

  • 街を流れるエイボン川のほとりには緑が広がり、野鳥も多い。夏には戸外で楽しめるパブやレストランも建ち並ぶ

    エイボン川

  • シェイクスピアは、洗礼を受けたこのホーリートリニティ教会に眠っている。墓にはきれいな花が供えられていた

    ホーリートリニティ教会

  • シェイクスピア・バースプレイス・トラストでは裏にあるシェイクスピアの生家を含めた5つの建物を管理している。シェイクスピアの生涯の映像展示をはじめ、見学の最初に入ると興味がより深まる

    シェイクスピア・バースプレイス・トラスト

  • シェイクスピアの父親が手袋などの革職人だった当事の生活を再現した一室。生家では当事の服装を着た係員の解説などもある。床の一部は当時のままのもの

    シェイクスピアの生家

  • ストラットフォード・アポン・エイボンの中心部にはチューダー様式の木骨組みの建物が並んで美しい。観光ポイントが歩いて回れる距離に集まっている

    チューダー様式の家