ジャルパック、新社長が「3つの抱負」-下期商品発表会見

  • 2018年7月24日

江利川氏  今年6月にジャルパックの代表取締役社長に就任した江利川宗光氏は7月24日、同社の2018年度下期商品発表会見で挨拶し、記者団に3つの抱負を示した。「変革と発展」「地方創生と双方向交流への貢献」「人材育成と社内の風土作り」に取り組む考え。

 「変革と発展」については「いたずらに規模を拡大することなく、常に挑戦し、新しい価値を生み続ける会社でありたい」と強調。「地方創生と双方向交流」への貢献については、自身が今春まで中国に駐在していたことについて述べた上で「大国が隣にある現実を見て、交流してほしいと思う」と語った。「人材育成と風土作り」については「社員こそが資産」と謳った上で、働き方改革、健康の維持、社外交流などによる社員の成長を会社の成長につなげる考えを示した。

 江利川氏は1985年に日本航空(JL)に入社。2009年に日本航空インターナショナルの人事部長に就いたのち、10年にJL執行役員人財本部長に就任。直近ではJLの執行役員として、中国地区総代表と中国地区総代表室北京支店長を兼務していた。

▽18年度下期、海外は12%増を目標に、国内は維持

 なお、すでにプレスリリースで発表済みの下期の海外旅行商品(関連記事)については、「ストレスフリー」などをキーワードにパッケージツアーの品質を追求。上期の取扱人数は3%減の9万7000人となる見込みだが、下期は12%増の10万2000人をめざす。

 このうち約4割を占めるハワイについては、オアフ島のバスツアー「ホクレア」に新たに2ルートを追加。そのほか成田・関空・中部の近辺の駐車場の無料提供などを開始する。

左から取締役執行役員国内企画商品事業本部長兼国内業務部長の谷吉一宏氏、江利川氏、伊東氏 海外業務部部長および海外企画商品第5事業部部長を務める伊東和夫氏は、全日空(NH)が19年に首都圏からのホノルル線にA380型機を投入することについて述べた上で「ひるむことなく、いい旅・新しい旅で多くのお客様をお迎えしたい」と語った。8月に週4便からデイリー運航に増便するエアアジアX(D7)の関空/ホノルル線の影響については、同路線のJL便が高いロードファクターを維持している旨を説明し、影響が少ないことをアピールした。

 国内旅行商品に関しては、JLが公式スポンサーを務める東京ディズニーリゾートについて「プライベート・イブニング・パーティ」への招待や、パレード「クリスマス・ファンタジー」の指定鑑賞エリア入場券などを用意。また、北海道はルスツや富良野など人気のスキーリゾートで年末年始を楽しむコースを新たに設定する。北海道商品では沖縄商品とともに、上期に引き続き120日前までの割引「早決120」を設定する。

 ダイナミックパッケージについては、120日前までの予約に1200マイル、90日前まで予約に900マイルを追加付与。そのほか安価な追加料金で現地での観光や食事などを提供する「びっくりオプション」も拡充する。

 なお、上期の国内旅行の取扱人数は3%増の77万7000人となる見込み。下期は増減なしの77万3000人を目標とする。