山代温泉の瑠璃光・葉渡莉の運営会社、雇調金の不正受給1億7千万円…「休業日」に従業員勤務

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 石川県加賀市山代温泉で旅館「瑠璃光」や「 葉渡莉はとり 」を運営する「よろづや観光」が新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金(雇調金)を不正受給していた問題で、石川労働局は29日、同社の不正受給額が約1億7000万円にのぼると発表した。同労働局によると、延滞金などを含めた返還請求額は2億円以上になる。

記者会見で謝罪したよろづや観光の萬谷浩幸社長(15日、石川県加賀市で)
記者会見で謝罪したよろづや観光の萬谷浩幸社長(15日、石川県加賀市で)

 雇調金はコロナ禍での従業員の雇用維持を目的に、休業手当の一部を国が助成する制度。事業者からの申請に基づいて支給される。

 発表によると、同社は実際には労働者を休業させていないにもかかわらず、休業させたと申請して助成金を不正に受給した。労働局は不正が発生した日以降に支給した雇調金全額の返還を求めており、既に一部が返還されているという。受給の期間や回数などについては明らかにしていない。

 よろづや観光は「今回の件を重く受け止め、再発防止、信頼回復に努める」とコメントを発表。 萬谷よろづや 浩幸社長は今月15日に開いた記者会見で、2020年6月~21年9月、書類上は休業日とした日に従業員の勤務があったことを明らかにし、「休業日がきちんと管理されていなかった」と説明していた。

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3124923 0 社会 2022/06/29 20:37:00 2022/06/29 23:02:02 2022/06/29 23:02:02 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/06/20220629-OYT1I50139-T.jpg?type=thumbnail

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