米、外国人客9000万人目標 「コロナ前」超え狙う
【ワシントン=共同】米商務省は6日、2027年までに外国人旅行者数を年間9000万人とする「旅行・観光戦略」を発表した。旅行者の利便性向上や魅力発信などに力を入れ、新型コロナウイルス感染拡大前の19年の約8千万人を超えることを目指す。
新型コロナの感染拡大で人の往来が大幅に減少し、各国の観光産業は大きな打撃を受けた。ワクチン普及などを背景に日本も水際対策の緩和に踏み切っており、今後は各国で旅行者の獲得競争が加速しそうだ。
商務省は9千万人の旅行者の来訪について、2790億ドル(約36兆7千億円)の消費につながり、雇用が生み出されると見込む。新たな戦略では、五輪などの大規模イベント誘致を通じた米国の魅力発信や身元確認の迅速化につながる技術開発などを掲げた。