中国「ゼロコロナ」に疑念投稿の旅行サイト会長、微博アカウント凍結

中国「ゼロコロナ」に疑念投稿の旅行サイト会長、微博アカウント凍結
中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」は同国旅行予約サイト大手トリップドットコムの共同創業者である梁建章執行会長のアカウントを凍結した。写真は2021年12月撮影(2022年 ロイター/Florence Lo/Illustration)
[北京 24日 ロイター] - 中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」は同国旅行予約サイト大手トリップドットコムの共同創業者である梁建章執行会長のアカウントを凍結した。梁氏は先週、中国の厳しい「ゼロコロナ」政策への疑念を同国対話アプリ「微信(ウィーチャット)」に投稿していた。
24日時点でウェイボの同氏アカウントには「法と規制の違反」のため凍結されているとの通告が表示されている。ウェイボは違反したのがどの法律かを特定しておらず、凍結実施がいつからで、何がきっかけになったのかも明らかにしていない。同アカウントのフォロワー数は81万7000人。
ロイターはトリップを通じて梁氏と連絡を取ろうとしたが、できていない。
梁氏の先週の文章は、コロナ感染予防策の行き過ぎが経済や人々の平均寿命に及ぼす痛みは、ウイルスそのものよりも大きくなりかねないと警告する内容だった。投稿はその後、削除された。同氏は4月にもウェイボで、オミクロン株の死亡率の低さを論じ、中国の厳しい予防措置の必要性に疑問を投げかける文章を投稿するなどしていた。

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