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観光庁は24日、外国人観光客の受け入れ再開に向けた実証事業を始めた。米豪など4か国の旅行会社関係者ら15組約50人が参加し、千葉や長野など12県を旅行する。政府は6月に観光客の受け入れ再開を検討しており、新型コロナウイルスの効果的な感染対策などを検証する。
24日午後、第1陣として米国から2組7人が成田空港に到着した。7泊8日の日程で、日光東照宮(栃木県)や白川郷(岐阜県)などを巡る。
参加はワクチンの3回接種と民間医療保険の加入が条件で、日本の旅行会社の添乗員が同行して行動管理や体調確認を徹底する。入国時には、マスク着用などを順守してもらうための誓約書を提出してもらう。
ハワイから訪れた旅行会社社長のネディーン・K・シマブクロさんは「PCR検査など入国時の負担が改善されれば、顧客に日本への旅行をお薦めできる」と話していた。
実証事業を踏まえ、観光庁は旅行・宿泊業者向けのガイドライン(指針)を今月中に策定する。観光客に対する感染対策の呼びかけ方などをまとめる。
政府は6月から、ウイルス流入のリスクが低い国・地域の観光客から入国を認める方針。当面は添乗員付きのパッケージツアーに限定する方向だ。