人工重力のあるスペース・ホテル、2025年までに開業

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人工重力のあるスペース・ホテル、2025年までに開業

自分の住む星を外から見る時代。

カリフォルニア州のスタートアップ企業Orbital Assembly Corporationが、新たな宇宙ホテル開発を発表しました。2025年までに開業予定、ということは3年後の夏休みは宇宙にいるかも?

研究機関も観光客もウェルカム

Orbital Assembly Corporationが目指す宇宙ホテル「Pioneer」は、予定通り開業されれば、世界初となる民間の宇宙ステーション。商業施設として宇宙旅行のパイオニアとなるのが狙いですが、目指すのはレジャーだけでなく研究機関もウェルカムなハイブリッド型。人工重力を有し、回転する5つのキャビンに最大28人のゲストが宿泊可能です。予定する人工重力は地球の1/6程度だそうで、食事や睡眠は普通にできつつも、滞在中はフワフワっとした感覚を味わえ十分宇宙を楽しめそうです。

現在、宇宙ステーションといえば、やっぱりISS=国際宇宙ステーションのこと。とはいえ国際宇宙ステーションは2030年末で運用終了が予定されており、これから誕生するであろう宇宙ステーションは宇宙ホテルとして民営化されていく流れ。宇宙飛行士のみなさんはISSに長期滞在してきてますし、民間人(ビリオネア)の宇宙旅行も人気だし、2025年までに開業とは若干非現実的なタイムラインにも思いますが、方向としては間違いなくそっちですよね。

Orbital Assembly CorporationのCEOであるRhonda Stevenson氏は、米Gizmodoのメール取材にてこうコメント。「商業、研究、観光という複数の収入源を想定することで、1~2週間の宇宙旅行市場を支援することができるようになると考えています。打ち上げコストはまだ障壁となりますが、ショートステイやリピーターなど、宇宙旅行をより手軽に楽しみたいと考える人は、コストが下がるに連れて増えていくと思います」。

Orbital Assembly Corporationが手がける宇宙ホテルには、昨年発表されたVoyager Stationもあります。が、こちらは400人宿泊可能な大型ホテル。今は、まず小型のPioneerを開業し、その後2027年までVoyager Stationも開業する計画だそう。