中部・北陸、「メタバース」で欧米観光客向け情報発信
中部や北陸への観光客の誘致を目指す官民組織「昇龍道プロジェクト推進協議会」は15日、愛知県犬山市で会合を開いた。長期滞在する傾向がある欧米の富裕層などに向け、協議会が仮想空間「メタバース」で観光地の情報を発信する。新型コロナウイルスが終息した後を見据え、観光地や交通機関などで多言語で情報を提供することも申し合わせた。
昇龍道とは、三重県から石川県の能登半島にかけての地域の形が、龍が昇る姿にみえることから名付けられた。協議会には中部3県や北陸3県、静岡、長野、滋賀の各県が参加している。
この日は訪日外国人の旅行消費額を増やす方策などを話しあった。ホテル外で食事をとる「泊食分離」や、宿泊と体験型の観光を組み合わせた旅行プランをつくり地域に観光客を呼び込むことが提案された。特産物の看板商品をつくったり、新たな観光地も増やす。