豪カンタス、30年までに炭素排出量25%削減 目標前倒しへ

豪カンタス、30年までに炭素排出量25%削減 目標前倒しへ
 3月31日、豪カンタス航空は、2030年までに炭素排出量を25%削減する計画を明らかにした。写真はカンタス機。シドニーで2020年11月撮影(2022年 ロイター/Loren Elliott )
[シドニー 31日 ロイター] - 豪カンタス航空は、2030年までに炭素排出量を25%削減する計画を明らかにした。サステナブル(持続可能)燃料が占める割合を10%にするとともに、燃料効率を年間1.5%改善するなどの方法を取るという。
カンタスは、50年までに温暖化ガス排出量を実質ゼロにする「ネットゼロ」を実現すると世界でいち早く表明した航空会社の一つ。期限を大きく前倒ししてビジネス目的の移動における大幅な排出削減を模索する企業顧客との協力強化に動いている。
アラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)は31日、「既に取引のある多くの顧客は、持続可能な移動のためにより多く支出する意欲があると分かっている」と記者団に述べた。
英金融大手HSBC、スイスのチューリッヒ保険、ベイン・アンド・カンパニー、S&Pグローバルなどの企業がこれまで、出張に伴う排出量の最大70%を早期に削減する計画を発表している。
ジョイスCEOは、「特に大半の飛行距離に対応できる水素燃料や電気による航空機実用化は数十年先になる。そのため今導入可能な技術に焦点を合わせた」と述べた。

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