ハイアット東京の売却検討 小田急、1000億円規模か

小田急電鉄が東京都新宿区のホテル「ハイアットリージェンシー東京」の売却を検討していることが2月28日、分かった。隣接するオフィスビルの持ち分も売却する方針で、売却額は1000億円規模になる可能性がある。小田急は西新宿の再開発事業として高層の複合ビル建設を計画しており、資金調達を急いでいた。

ハイアットリージェンシー東京は昭和55年に開業し、高級ホテルとして人気を集めた。ただ近年は老朽化と新型コロナウイルス感染拡大の影響で、稼働率が低下していた。

鉄道各社は、コロナ禍で鉄道の利用客数が減少し、経営が悪化。保有資産を売却して固定費を削減する動きが活発化している。西武ホールディングス(HD)は各地のプリンスホテルやレジャー施設など国内31施設を、海外ファンドに1500億円程度で売却すると発表している。

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