ひょうご経済プラスTOP 経済 花巻東時代の大谷翔平も宿泊 チサンホテル神戸が営業終了へ

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花巻東時代の大谷翔平も宿泊 チサンホテル神戸が営業終了へ

2022.02.16
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3月21日で営業を終えるチサンホテル神戸=神戸市中央区

3月21日で営業を終えるチサンホテル神戸=神戸市中央区

記者会見に臨む大谷翔平=2021年11月15日、東京・日本記者クラブ

記者会見に臨む大谷翔平=2021年11月15日、東京・日本記者クラブ

 JR神戸駅西側のホテル「チサンホテル神戸」が3月21日で営業を終了する。駅近くの立地を生かし、ビジネスや観光客のほか、高校野球甲子園大会の出場校が定宿として利用してきたが、運営会社が撤退を決めた。物件を所有する大阪市の不動産会社が今後、自社でホテルを直営することを検討している。

 同ホテルは1983年に開業した。地上14階建てで客室290室を擁し、会議室や宴会場も持つ。大阪市の不動産会社「SKハウジング」によると、10年ほど前に同社が建物や土地を取得。「ソラーレホテルズアンドリゾーツ」(東京)が建物を借り受けて運営してきた。

 ソラ-レは撤退理由について「所有者との協議によって決定した」としている。大阪市と福島市でもホテル事業を展開するSKハウジングが直営での開業を目指し、「オープン時期などを検討中」としている。

 日本高校野球連盟によると、同ホテルは2008年夏から出場校の受け入れを開始した。岩手、香川県などの出場校の宿泊先となり、11~12年には米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手(27)がいた岩手・花巻東も宿泊。甲子園球児に好評だったという。

 3月18日に開幕する選抜大会では、日本高野連に事前にホテル側から出場校の宿泊に対応できないとの連絡があったといい、受け入れはしない。(大盛周平)