香港、「ダイナミックゼロ」コロナ政策を堅持へ=行政長官

香港、「ダイナミックゼロ」コロナ政策を堅持へ=行政長官
 香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官(写真)は8日、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めを掛けるため、「ダイナミックゼロ」コロナ政策を継続すると表明した。1月撮影(2022年 ロイター/Lam Yik)
[香港 8日 ロイター] - 香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は8日、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めを掛けるため、「ダイナミックゼロ」コロナ政策を継続すると表明した。
香港の7日の新規感染は過去最多の600人超となった。
長官は、8日中に追加の制限措置を発表するとし、現時点では中国本土で導入されている「ダイナミックゼロ」コロナ政策を堅持し、全てのコロナ感染をできるだけ早期に封じ込めることが最善の選択肢だと発言。
「皆さんの支援と協力が必要だ。外出を控えればいいだけだ」と述べた。
香港では厳しいコロナ規制の影響で航空便の運航が9割程度減少。学校や子どもの遊び場、ジムなど多くの施設は閉鎖され、レストランは午後6時で閉店する。また、大半の公務員を含むほとんどの人が在宅勤務をしている。
多くの医療専門家は、海外諸国がコロナとの共生にシフトする中、香港の厳格な封鎖措置は長期的に持続不可能だと主張。特に低所得層や学校に行けない子供の間でメンタルヘルスに影響が出ているとも指摘している。
中国共産党機関紙の人民日報は7日の社説で、「ダイナミックゼロ感染」戦略が香港にとって科学的な選択肢になるとの見解を示した。

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