ANAクラウンプラザ建て替えへ 博多駅前、複合施設や上位ホテル化検討
【記者がラジオに出演しました】
【FM福岡の「あな特GOW!!支局」で記者が記事を解説(1月18日放送)】
福岡市のJR博多駅前にある高級ホテル「ANAクラウンプラザホテル福岡」が建て替えられることが分かった。所有する地場デベロッパーの福岡地所(福岡市)が、2028年末までの完成を目指し数年内に実施する。同市では天神地区に加え、博多地区でも再開発促進事業が本格化。1976年開業の老舗ホテルの建て替えによって街の姿がさらに変わることになる。
博多駅東側では市の再開発促進事業「博多コネクティッド」を活用し、オフィスビル2棟の建設計画が進行中。ANAホテルがある西側では、西日本シティ銀行が本店ビル建て替え工事を実施し、天神地区でも再開発事業が相次いでいる。都市機能の高度化によって外資を含む企業誘致や、新型コロナ禍後の訪日外国人客の受け入れ拡大につながりそうだ。
福岡地所グループは2021年6月、星野リゾート(長野県軽井沢町)系投資法人から、所有するグランドハイアット福岡(福岡市博多区)と交換する形でANAホテルを取得した。地上15階、地下3階建てで客室総数320。「博多全日空ホテル」として開業し、06年に全日本空輸(ANA)と英インターコンチネンタルホテルズグループが設立した会社が運営している。
建て替え後の詳しい用途は検討中で、オフィスや商業施設が入る複合型のほか、上位ブランドのホテル「インターコンチネンタル」への転換も構想に含まれているとみられる。
(布谷真基)