JALとANA、燃油サーチャージ3年ぶり高水準 2~3月
日本航空(JAL)は22日、国際線旅客を対象にした燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)を2022年2~3月発券分で引き上げると発表した。燃料価格の上昇を反映し、北米や欧州行きの路線で従来(12~1月発券分)比5900円高い1万7500円と3年ぶりの水準とする。全日本空輸(ANA)も同様にサーチャージを引き上げる。
JALによると、航空機燃料に使うケロシンの21年10~11月の平均価格(シンガポール市場)は円換算で1バレル1万354円と、8~9月から2割上昇した。足元では新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の拡大で原油価格は下落傾向にあるが、11月上旬までは経済の正常化の流れを受けて上昇していた。
JALはハワイやインドネシア行きでは従来比4400円増の1万1000円、東アジア行き(韓国など除く)は同1700円増の4500円とする。ANAは北米や欧州行きで7700円増の1万9300円、ハワイなどは5500円増の1万2100円とする。