アメリカン航空、CEOにイソム氏 パーカー氏は会長に
【ニューヨーク=大島有美子】米アメリカン航空は7日、2022年3月31日付でロバート・イソム社長が最高経営責任者(CEO)に昇格する人事を発表した。ダグ・パーカー現CEOは会長に就任する。イソム氏はパーカー氏とともに社長としてアライアンス戦略などを統括してきた。
パーカー氏は合併前の前身の会社も含め20年間にわたってアメリカンを率いてきた。01年9月11日の同時テロの直前に、前身会社のアメリカウエスト航空のCEOに就任。その後USエアウェイズ、13年にはアメリカン航空と合併後の会社のCEOを務め、米航空の合従連衡の歴史で陣頭指揮を執った。
航空業界は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)からの回復下にある。パーカー氏は「最大限に回復するための体制を整えており、今が我々が準備してきた引き継ぎをするのに適したときだ」と述べた。イソム氏は「航空業界はここ数年大きな変革期を迎えている」とCEOに就く抱負を述べた。
米航空大手では、サウスウエスト航空でもガーリー・ケリーCEOが22年2月1日付で会長となり、ロバート・ジョーダン上級副社長がCEOに昇格する。ケリー氏も04年からサウスウエストをCEOとして率いてきた。コロナ下での回復が軌道に乗る一方で、気候変動などへの課題対応が必要となっており、米航空のトップ交代が進む。
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