ホテル稼働率38.7% 3カ月ぶり40%下回る
ホテル専門の英調査会社STRがまとめた9月の国内ホテルの平均稼働率は、前月に比べ3.8ポイント低い38.7%だった。3カ月ぶりに40%を下回った。8月の夏季休暇や東京五輪・パラリンピックなどに伴う宿泊需要の後退が影響したようだ。前年同月比では2.1ポイント低かった。
9月は東京や沖縄などに新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が発令されていたことから、外出を手控える傾向が強かった。後半に入ると新規感染者数が減少したうえ「18~20日に3連休だったこともあり、全国的に稼働率が上昇した」とSTRの桜井詩織マネジャーは話す。
全国の客室平均単価は前年同月比13.7%安い9811円。前月比では25.6%低かった。例年、夏季休暇の影響で8月は単価が上昇する傾向にある。
東京の稼働率は8月比5.3ポイント低い37.5%、平均客室単価は前月比34%安い11093円だった。大阪の稼働率は8月比0.6ポイント高い32.9%、平均客室単価は前月比6.6%安の8420円だった。緊急事態宣言が全国で解除された10月は上昇するとみられる。
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