ANA、損益分岐点大幅引き下げ 黒字化なお視界不良
松本萌
新型コロナウイルス禍が長引く中、ANAホールディングス(HD)が必死のコスト削減を続けている。人件費や機材費などを抑え、四半期ベースで営業黒字を確保できる損益分岐点売上高はコロナ前と比べ1700億円ほど引き下げたもようだ。3~4割減の大幅な引き下げだ。ただ、旅客需要は低迷が続いており、目標に掲げる2022年3月期の黒字転換への視界は開けていない。
「グループをあげてあらゆるコスト削減に取り組んだ...
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