県は2日、フランスで富裕層向けの商品を取り扱う旅行会社を招いたツアーを開始した。金沢、加賀エリアを巡って文化や食などの魅力を知ってもらい、商品造成と誘客につなげる。
参加した3人は金沢市の近江町市場で食材を調達し、町家スタジオで手まりずしを調理。同市の四十萬谷本舗では居合道を体験した。本物の日本刀に触れ、「サムライ文化はフランスで人気が高く、きっと楽しんでくれる」などと話した。
加賀では九谷焼工房や那谷寺を見学し、山中温泉に宿泊した。最終日の5日は山中漆器ギャラリーや小松市の酒蔵を視察する。
県内のフランス人宿泊者数は昨年、2019年比22・2%増の2万8532人となるなどコロナ禍前より伸びており、県の担当者は「加賀にも魅力的な伝統工芸や温泉旅館がある。金沢と一緒に訪れてほしい」と話した。
無断転載・複製を禁じます