仙台市、観光業の災害対応の国際会議に向け連絡会開催

仙台市は3日、11月に同市で開催される国際会議「観光レジリエンスサミット」に向けた地元関係者の連絡会を初開催した。経済団体や観光業など官民15団体の代表者が集まり、機運醸成活動や宿泊者の受け入れなどの準備を進めることを確認した。
サミットは自然災害や感染症などの災害に対する観光業の危機対応やレジリエンス(回復力)の強化をテーマにした閣僚級の会合で、11月9〜11日に開催する。歓迎行事や東北の観光地の現地視察も企画する。
地元連絡会では仙台商工会議所などの経済団体にサミットに関連した地域経済活性化の取り組みの助言を、ホテルや旅館組合などの観光団体に宿泊者の受け入れ環境の整備への協力を依頼した。仙台市文化観光局の柳津英敬局長は「東日本大震災で培った教訓と東北地方の魅力を世界に発信したい」と語った。
サミットは世界各国からおよそ150人の参加が見込まれ、自然災害の多いアジア太平洋地域の国や国際機関の関係者の出席を呼びかけている。東北運輸局によると、観光業のレジリエンスを焦点にした国際会議の開催は世界で初めてという。