北海道に豪華観光列車を投入へ…「ななつ星」デザイナーが手がける「赤い星」と「青い星」

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 JR北海道が1日に発表した中期経営計画には、2030年度末を目指す北海道新幹線の札幌延伸後、札幌―旭川間の所要時間を現在より25分短い最速60分にする構想も盛り込まれた。有名デザイナーを起用した新たな観光列車も2編成を導入する予定だ。外国人を含む観光客の道内周遊を後押しし、収益増とサービス向上につなげる。

JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」(2020年10月13日、博多駅で)
JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」(2020年10月13日、博多駅で)

 函館線の札幌―旭川間(136・8キロ)は現在、特急「カムイ」と「ライラック」が最速1時間25分で、千歳線の札幌―新千歳空港間(46・6キロ)は快速「エアポート」が最速33分で運行している。同区間の所要時間は8分短い最速25分にする構想だ。いずれも大幅な時間短縮で利便性の向上が見込まれるが、線路の改修や高架化などには相当の費用がかかるとみられ、JR北は今後、必要な投資額などを検討する。

 また、観光面の強化策として、26年度までに新たな観光列車「赤い星」と「青い星」の製作・運行を盛り込んだ。デザインはJR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」を手がけた工業デザイナー・水戸岡鋭治さんが担当する。JRが地元自治体の負担を前提に、存続に向けた協議を進めている赤字線区も走る予定で、観光客の流入を促進して鉄路の維持にも役立てる狙いがある。綿貫社長は「長期的には旅行需要は減退しないとみており、インバウンド(外国人観光客)を増やすことが必要だ」と語った。

 このほか、中期経営計画には、北広島市の「北海道ボールパークFビレッジ」の最寄り駅設置のほか、札幌駅前再開発の促進や、物販・飲食事業の拡大なども加えた。31年度の経営自立に向け、期待要素となる新幹線の札幌延伸を最大限に活用する方針だ。

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5209218 0 経済 2024/04/02 09:21:00 2024/04/02 09:21:00 2024/04/02 09:21:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2024/04/20240402-OYT1I50027-T.jpg?type=thumbnail

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