ANAとJAL、「グラハン」資格共通化 人手不足で
全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)は2日、国内10空港での地上業務「グランドハンドリング(グラハン)」の7作業で社内資格を相互に承認する仕組みを始めたと発表した。2社が個別に設けていた資格を実質的に共通化して委託先企業が両社の作業に従事しやすくなる。人手不足の解消にも生かす。
社内資格を相互承認する対象は①トーイングトラクター②ベルトローダー③旅客搭乗橋④安全監視・駐機⑤航空機誘導⑥プッシュバック⑦トーイングの7つ。いずれもグラハンの基礎的な資格だ。
ANAかJALのどちらかの資格を取得した後に他社の資格を取得する場合は、違いがある部分のみ、知識の確認や座学の受講で資格が付与される。今回の対象となる函館空港(北海道函館市)や仙台空港(宮城県名取市、岩沼市)、岡山空港(岡山市)など10空港は両社の委託先が同じ企業のため、資格相互承認の利点が大きいとする。