福岡国際空港、滑走路増で26年度に初の黒字化へ 新中計
福岡空港を運営する福岡国際空港(福岡市)は28日、2024年度から5年間の中期事業計画を発表した。25年度に現在整備中の第2滑走路の運用を開始する予定で、発着数の増加などにより26年度には19年の民営化以降、初の黒字化を見込む。今後5年間で国内線と国際線をあわせた旅客数を新型コロナウイルス禍前の18年度から1割増の約2800万人に伸ばす。
福岡空港では滑走路の増設のほか、国際線旅客ターミナルビルの増改築、商業施設やホテル、オフィス機能を備えた大型複合施設の建設などを控えており、26年度までにすべての工事が完了する予定だ。受け入れ能力を強化するとともに、今後5年間で国際線を現在の6割増となる38路線に増やす。28年度には純利益を約50億円に伸ばす計画だ。
4月1日付で同社の新社長に就任する田川真司氏は28日の記者会見で「空港は大事な交通インフラだ。ビジネスや観光、物流といった九州経済をけん引する役割をしっかりと果たしていきたい」と意気込みを語った。
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