航空燃料SAFの高価格は普及の大きな障壁=エクソン幹部

米FTC、エクソンのパイオニア買収を近く判断か=アナリスト
 5月1日、米連邦取引委員会(FTC)は、米石油大手エクソンモービルによるシェールオイル大手パイオニア・ナチュラル・リソーシズ買収(600億ドル規模)を巡る反トラスト法(独占禁止法)審査の結果を近く公表する可能性がある。写真はエクソンのロゴ。ブラジルのリオデジャネイロで2018年9月撮影(2024 ロイター/Sergio Moraes)
[シカゴ 22日 ロイター] - 米エネルギー大手エクソンモービル(XOM.N), opens new tabのジャック・ウィリアムズ上級副社長は22日、持続可能な航空燃料(SAF)の価格が高いことが、使用拡大の大きな障壁になっていると述べた。
使用済みの食用油や農業廃棄物などを原料とするSAFの価格は、一般的な航空燃料の最大5倍に上る。ウィリアムズ氏は「一番の問題は価格だ」と述べ、「SAFの普及を目指すには、どうやって価格を最小限に抑えるかを重視しなければならない」と力説した。
航空燃料市場におけるSAFの割合は0.2%にとどまる。だが、バイデン米大統領ら政治家は、SAFを二酸化炭素(CO2)排出削減目標を達成するための手段とみなしている。
ウィリアムズ氏は航空燃料の需要について、現在の日量700万バレルから2050年に同1200万バレルに増える可能性があると説明した。一方、米政府の統計によれば、SAFの生産は現在、年間1580万ガロンにとどまっている。

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