出光、豪SAF企業に出資 カンタスやエアバスと共同で1920万ドル

出光、JERA保有の富士石油株を追加取得 持分法適用会社に
 4月16日、出光興産は、火力発電最大手のJERA(東京・中央)が保有する富士石油の全株式683万9920株(発行済株式総数の8.75%)を追加取得すると発表した。都内で2018年5月撮影(2024 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[シドニー 12日 ロイター] - オーストラリアのバイオ燃料生産会社ジェットゼロ・オーストラリアは12日、持続可能な航空燃料(SAF)事業で、出光興産(5019.T), opens new tabや豪カンタス航空(QAN.AX), opens new tab、欧州航空機大手エアバス(AIR.PA), opens new tabから新たに2900万豪ドル(約1920万米ドル)を調達したと発表した。
発表によると、出光興産が日本国外のSAF事業に投資するのは初めてという。
カンタスとエアバスは昨年、ジェットゼロのSAF事業に200万豪ドルを共同出資すると発表。カンタスは2030年までに燃料の少なくとも10%をSAFにする目標を掲げており、同社とエアバスは22年、目標達成に向けて2億ドル規模の基金を立ち上げた。
ジェットゼロのSAF事業では、精製所を豪クイーンズランド州に建設。国内の農業副産物から採れるバイオエタノールでSAFを生産する。年最大1億0200万リットルのSAFと、1100万リットルの再生可能ディーゼルを生産する見込み。
SAFは従来のジェット燃料と混合でき、二酸化炭素(CO2)排出量を最大約80%削減できる。

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