東武鉄道が17期ぶり最高益 純利益54%増、2024年3月期
東武鉄道は7日、2024年3月期の連結純利益が前期比54%増の450億円になる見通しだと発表した。従来予想を40億円上方修正し、17期ぶりの過去最高益を見込む。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ鉄道やバスなどの需要が回復したほか、インバウンド(訪日外国人)などのホテル利用が伸びた。
売上高に当たる営業収益は同3%増の6320億円、営業利益は23%増の700億円になる見通し。従来予想をそれぞれ60億円、50億円上回る。鉄道の旅客人員は5%増の8億3700万人と、コロナ禍前の19年3月期の9割の水準に回復すると予想する。東京スカイツリーの来場者数は443万人を見込み、19年3月期を16万人上回る。
部門別利益は運輸事業が55%増の301億円の見通し。レジャー事業ではホテル業が好調だったなか、旅行子会社で受託していた新型コロナ関連業務の縮小が響き、7%減の181億円と予想。スーパーや百貨店など流通事業は54%増の40億円、不動産事業は9%増の149億円を見込む。
同日発表した23年4〜12月期の連結決算は、営業収益が前年同期比4%増の4667億円、純利益が45%増の409億円だった。