JR九州の4〜12月純利益89%増、鉄道・旅行需要回復で
JR九州が6日発表した2023年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比89%増の407億円だった。新型コロナウイルス禍を経て鉄道やホテル事業が回復したことに加え、関連会社だったドラッグストア「ドラッグイレブン」の株式売却益が寄与した。
売上高にあたる営業収益は前年同期比12%増の2929億円だった。このうち、ホテル事業は53%増の182億円。昨年4月末の新型コロナの水際対策終了に伴うインバウンド(訪日外国人)の増加により客室稼働率や平均単価が上昇し、業績を押し上げた。主力の鉄道旅客運輸収入も22%増の1085億円となり、コロナ禍前の18年同期の95%の水準まで回復している。
24年3月期通期については業績予想を据え置いた。売上高は前期比9%増の4170億円、純利益は31%増の407億円を見込んでいる。