大阪IRで関西の発展議論、大阪で大学生向けにシンポ 「イメージ定着が重要」

大学生を招いて開かれた大阪IRのシンポジウム=6日、大阪市浪速区
大学生を招いて開かれた大阪IRのシンポジウム=6日、大阪市浪速区

大阪市此花区の夢洲(ゆめしま)に、令和12年秋ごろに開業が予定されている統合型リゾート施設(IR)を巡り、若い世代の関心を高めようと、大阪府市は6日、大学生を招いたシンポジウムを開いた。大阪観光局や府市IR推進局などから約40人が参加し、IRの今後の展望や課題について議論を交わした。

シンポジウムでは、世界中から人、モノ、投資を新たに呼び込むことが期待されるIR導入の必要性などを確認。大阪観光局の溝畑宏理事長や帝塚山大の姜聖淑(かんそんすく)教授が登壇し、IRや2025年大阪・関西万博をきっかけに大阪が目指していくべき街の構想などを訴えた。

続いて行われたディスカッションでは、大学生が溝畑理事長らにIRを機とした関西の発展をテーマに質問。外国人客に向けたIRの宣伝方法などを尋ね、姜教授は「(大阪IRの)認知を高め、大阪のイメージを定着させることが重要だ」と応じていた。

参加した帝塚山大3年の沢田茉莉愛さん(21)は「IRのイメージがまだ湧いていない若い世代も多い。まずは知ってもらうことが大事だ」と話していた。

大阪IRの整備計画では、敷地面積約49万平方メートルにカジノ施設やVIP向けホテル、国際会議場などを建てる。初期投資額は約1兆2700億円で年間売り上げは約5200億円を見込んでいる。

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